結婚経緯書とは?その実例と書き方の解説
最終更新日:2023年7月22日 行政書士 勝山 兼年
日本人配偶者が作成する経緯書
結婚ビザ申請において、重要な要素となる結婚経緯書の作成には、6つのパートに分けて具体的な内容を記載する必要があります。外国人配偶者を知ったときのことや異性として意識したきっかけ、お互いの親族に挨拶した場面やプロポーズ、結婚手続きについて時系列に記載しなければなりません。これら結婚経緯書の作成ポイントを詳しく解説します。
①序文
経緯書の作者の国籍と名前、申請人の国籍と名前、求める在留資格「日本人の配偶者等」を記載する。
②出会ったときのシュチエーション
出会った時の日時、場所、二人は何故そこに居たのかの理由を記載。出会い系サイトや結婚相談所を通して知り合った場合は、日本人が登録した動機や外国人に対しての印象などを記載する。
カラオケ店など女性の接客のある店で出会った場合でも正直に記載する。いかがわしい店での出会いでも審査には不利になりません。一方、虚偽の内容であることが審査の過程で知れると、不許可にされる理由になるのです。
日本で出会った
- ・お相手が技能実習生で日本在住
- ・お相手が留学生で日本在住
- ・お相手は就労ビザで日本在住
- ・日本在住の親族に会いに日本渡航
外国で知合った
- ・日本人が業務で駐在や長期出張中にカラオケ店などで
- ・お見合いを進められてお相手の国に渡航
- ・SNSで知り合い、実際に会うために渡航し空港ロビーなどで出迎えてもらう。
- ・日本在住の親族に会いに日本渡航
③交際を深めた内容
デートやドライブに出かけた場所や日時を記載する。提出できるスナップ写真などに基づくことが有効です。また、プレゼントを交換したことや生活費を送金した事実も交際の証明となります。
④お相手への熱い思い
将来を共にしたいと考えるようになった、結婚相手の性格や惹かれた仕草、自身を気遣ってくれる動作を記載する。
⑤親族への報告や顔合わせ
海外から短期滞在ビザで呼寄せたり、日本在住者でも顔合わせの食事会をしたり、実家に招待するなどを記載する。親族の結婚相への印象を記載する。親族が外国人に対しての偏見やコミュニケーションがとれる事についての不安などを記載する。
⑥結婚手続きを進めたイミング
外国在住の日本人が帰任する時や、日本在住の実習生や留学生の在留期限などを記載。また、妊娠やお互いの親族との挨拶が済んだ時など。
連れ子がいる場合は子供の事についても記載する。
⑦お相手の国の結婚手続き
お相手のの国に結婚手続き渡航や、在日本の大使館や領事館への届出などを記載。
⑧日本の婚姻届
お相手の身分に係る書類の収集を経て市役所への婚姻届の年月日を記載する。
- 日本人配偶者を主語にして作成する。
- 交際を深めた過程を記載する。
- お互いの家族に挨拶報告したことも記載する。